こんにちは。
消防設備点検の会社に勤めて15年目になります。
日頃、消火器を毎日点検している為、異変に気付くことは簡単です。
消火器の期限を知っていますか?消火器のプロが使い方や操作方法を徹底解析!
みなさんのお勤め先やお店に消火器は必ず設置されています。
- 「点検した業者に消火器の交換が必要って言われたんだけどホント?」
- 「消火器の期限っていつまで?中身の交換するの?」
- 「古い消火器はもう使えないの?」
そんな風に思った事ありませんか?
消防法もありますので合わせてお話します。
こんな方におすすめです。
- 自宅や会社に消火器があるが期限が過ぎているかわからない。
- 消火器を触ったことがないので、使い方がわからない。
- 消火器の賞味期限(使用期限)っていつなの?
そんな問題を解決できる記事になっております。
それではでは、行きましょう!!
消火器が必要な理由
消火器は火災が起きた時、初期消火を目的とした設備です
みなさんのご自宅やアパート、マンション、お店や飲食店などさまざまなところで設置されています。
消火器の中身は薬剤が入っています。
薬剤の内容は粉末や液体、ガス、泡など種類が多くあります。
ボヤなのか、フライパンの油火災なのか、コンセント火災なのか
「なにが燃えているか」を判断して消火器を使いましょう。
消火器って色んな種類があるんだね!
消火器の種類
消火器の薬剤には粉末系や水系があります。それぞれ説明いたします。
粉末消火器、ABC粉末消火器10型
ABC粉末消火器とよばれておりサラサラした薬剤が入っています。
レバーを握ると白い粉が噴射され、その粉で燃えているものに粉を被せるイメージで使用します。
約6mほど飛びます。離れた位置でも安全に使えますね!
大きさがわからないという方は、ABC粉末10型というサイズを選べば間違えありません。
薬剤量が3kgで一般的に流通している商品なので大丈夫です。
参考商品はこちら ▼
水系消火器、強化液消火器3型
強化液消火器とよばれており、中の水の消火薬剤を使って火を消します。
フライパンや天ぷら油の火災などに活躍します。
液体を噴射して油の表面に膜を張って消火するものになります。
また上記で説明した粉末消火器で消した後 水系の消火器を使うと冷却効果があり再燃させないといった使い方もあります。
参考商品はこちら ▼
消火器を合わせて置いておくと安心だね!
使用期限はどこを見ればいい?
消火器本体にラベルで表示してあり製造年や使用期限がわかるようになっています。
最近の消火器の使用期限は10年となっています。
全ての消火器に製造年が記載されていますので、製造年から10年過ぎた消火器は交換が必要と思って下さい。
なぜ10年で交換が必要?期限の過ぎた消火器は使えないの?
10年で交換が必要な理由
10年経過した消火器は本体の錆びや腐食によって、有事の際に使えない可能性があります。
そのような消火器は非常に危険です。
使えないならまだしも爆発してケガをしてしまっては一大事です。
※厳密には10年経過した消火器には内部点検で水圧による耐圧試験が必要という点検基準が施行されています。水圧点検は作業にとても手間がかかり費用が高額になる為、交換を検討しましょう。
10年経過した消火器は使えないのか?
よく質問される内容ですが、結論から言うと使えます。
ただし上記の様に錆や腐食をしている消火器は危ないですし、屋内で保管している外観がキレイな消火器にかぎります。
法令上は10年経過した消火器は建物用として設置してはいけませんので、予備品や補助として任意設置で置くのは大丈夫と言うところです。
よほどの事がないかぎり、消火器は廃棄するようにしましょう!
訓練用に使用するといいですね!!実際に消火器を使うと大事なことに気付きますよ!!
消火器の使い方は?3つの動作で順番を守ろう!!
私は消防訓練で消火器を説明するとき、わかりやすく確実に覚えていただけるよう心掛けています。
この基本3動作で使用できます。
順番を守らないと消火器は正しく使えません。
こちらは安全ピンを外さずに消火器を使おうした為、レバーにロックがかかったままでした。
・・・など順番を守らなかった為に消火器が使えなかったというクレームもありました。
(ネタかと思いますが、ホントにあったクレームです)
- 火事はおこさない
- 火が出たら大きくなる前に消す
- 消火器の使い方を日頃から練習しておく!
消火器の点検は必要?消防署の人に相談しよう!
消防法にて消防設備の点検は義務付けられています。
ただし、消火器に関しては150㎡未満の建物には設置義務はありませんし、自宅の消火器にも設置義務はありません。(安心の為にも置いてくださいね!)
軽度な整備や点検は資格が必要ありません。
消火器の外観点検や目視点検、物に埋もれて取り出しにくい等ないか点検します。
日頃から点検をして消火器を使えるようにしておきましょう。
わからなければ、消防署の人に相談してもいいです。
消防署の人は市民の防火や防災の質問には親身になって答えてくれます。
電話で聞いてみましょう!
どこで購入する?人気のメーカーは
オススメの購入先
オススメの購入先はホームセンターです。
コメリやジョイフル本田、島忠など地元の販売先があると思います。
- 在庫が多数あり、すぐに持って帰れる。
- 購入すると引取してくれる
そんなメリットがあるのでホームセンターの購入がオススメです。
ネットや業者など「どこで購入すると一番安い」理由を調べた記事はコチラ▼
消火器を一番安く買う方法3選!購入方法や購入場所はどこが一番安い?【値段を徹底比較】
おすすめの消火器の人気のメーカーは?
人気のメーカーはモリタ宮田工業や日本ドライケミカルが人気です。
この2社が販売シェアを多く持っています。
私の勤める職場もモリタ宮田工業の消火器を取り扱いしています。
- 軽くて女性や子供も使いやすい
- メタリック調でオシャレなので職場のデザインに合う
そんなところが人気の理由です。
購入するメーカーに迷ったら森田宮田工業か日本ドライケミカルを選びましょう。
まとめ
- 消火器は粉末や液体などの薬剤が入っているので、燃えているものを確認してつかうこと
- 消火器の使用期限は10年です。10年経過したものは新品に交換しましょう。
- 使い方は基本3動作を守りましょう
- 消火器の点検は簡単です。日頃から点検をしましょう
消火器はとても大事な消防設備です。
消火器があったおかげで大惨事にならずに済んだという事例は沢山見てきました。
自分でできるチェックも簡単なので、すぐに使えるようこころがけておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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